コクーの「企業文化をデザイン」する~6期テーマ”Blooming”にまつわる美術製作の裏側③~
こんにちは!EXCEL女子事業本部所属の”たりちゃん”です。
さて、引き続き美術製作の裏側について語ります!
今回は社歌のMV制作から本社エントランス装飾までです。
▼前回の記事はこちら
”Blooming”は終わらない-その①
「経営方針発表会議」が無事幕を下ろし、終わった終わった……と安心していられません。
そう、次は「NIKKEI社歌コンテスト2025」に応募するため、今期のテーマであり社歌でもある「Blooming」のMVの製作のための準備が始まりました。
昨年と違い、「経営方針発表会議」終了時に曲も完成し、美術も既にあり、衣裳についてもほぼ方向性が決まっていて、あとはただただ衣裳を縫い進めるだけの状況でした。
もうここまでで既に相当な尺を使用しているのでMV撮影当日の話に進みたい……ところではあるのですが、衣裳を着こなしてくれている出演者たちの紹介も行いたいため、衣裳の解説の場をいただきたいと思います……!
”Blooming”全衣裳
【Runner(ランナー)】
MVの中心となる「Runner」。
“泥臭く咲いていくんだ”という思いを邪魔しないものをということでシンプルに、そしてSingerとの対比を出すために白を使用、ということでこちらの衣裳となりました。
それぞれのアイテムは全てシンプルなのですが、羽織・インナー・パンツ、しっくりくるまで3~4着は試着していただきました。
撮影時には200本以上走った”かとみく”ですが、衣裳選定に至るまでもRunner・”かとみく”にかなりお付き合いいただいております。
それもこれも”かとみく”の超超超・「自責でポジティブ」な姿勢のおかげです。
【Singer(シンガー)】
挑戦者である「Runner」を迎え撃つ存在である「Singer」。
“花開いた先にある存在”ということ、そしてbloomingのセットの華やかさに引けをとらない雰囲気を表現することを重視しました。特にインパクトを与えるために製作したフリルスカートは、「経営方針発表会議」でエントランス装飾に使用していた布を、衣裳として作り変えています。
一見フリフリなスカートではあるものの、役柄に合わせてトップスをライダースにし、そこにシンガー”よっしー”の激しく芯のある歌唱と動きが合わさることで、絶妙なバランスを表現できたのではないかと思っています。
【Dancer(ダンサー)】
上記二役の分身を表現した存在である「Dancer」。
花開く前/花開いた後は同じ、つまり花開くことは「自分自身との戦い」であることを表現するため、二人をほぼ同じ見た目としました。
あくまで魂のような、概念のような……そんな存在とするためグレーをベースにしつつも、そこに血や意志みたいなものを感じさせる部分を出したかったため、赤い紐をアクセントとして入れました。
昨年から引き続き社歌のダンスを担っている”りんりん”と”ふーちん”が、衣裳を上手に使って、より振りをダイナミックに表現しています。
【Band(バンド)】
文字通りバンドメンバー。
衣裳に関してはオールブラックで用意しました。
※用意しましたといっても殆どメンバーのおまかせ(なんなら普段と遜色ない人もチラホラ……)
Singerを支える影の立役者として、良い存在感と音を出してくれてます。
【Next Runner(ネクストランナー)】
次に挑戦していく存在である「Next Runner」。
あくまで主役はRunnerなのでそのバランスを考えつつも、Runnerと通ずる部分を表現することを意識しました。
これに関してはNext Runnerである”いけまり”、監督の”ぐーちゃん”、演出の”ちゃんみー”さんを交え、エキストラの衣裳とのバランスも勘案しながら、あーだこーだ言いながら直前に決定。
短い出番ながらも、次なる何かを演出している”いけまり”。今後に期待です。
いざ、MV撮影
撮影は埼玉県某所にて、丸一日かけて行いました。
ただ、撮影直前のMTGにて諸々の事情が重なり仕込みメンバーが足りないかも……という事態が発覚。どうすんの?となっていたところ、駿太さんの軽めの「来れる?」(「今日飲み行く?」くらいのテンション)に二つ返事でいらっしゃってくれたEXCEL女子の”藤本さん”。
今後一生足を向けては寝られないので、就寝時は常に藤本さんの方角に想いを馳せております。
藤本さんのおかげで人員が揃った状態で迎えた当日。仕込みはもう既に「経営方針発表会議」で一度やっているため流れはわかっていたものの、ここをもうちょっと……これはもう少しこう……といった欲が出てきてしまい、結局時間を押してしまいました(反省はしている。監督はじめ皆様ゴメンナサイ)
それでもひたすらGF(覚えていますか、「ジャイアントフラワー」の略ですよ)を開き組み立てていった”おじい”、出演者のメイクをバチバチにキメてくれた”アンジー”(特にDancer!)、助っ人藤本さんをはじめ、出演者も含む現場にいたプロジェクトメンバー全員のチーム力で、とびっきりにBloomingしていくことができそうな空間を作ることができました。
今回は途中にセット転換があったのですが、最初のセット設営時と同様全員であたり、スムーズに終えることができました。
丸一日かけて行ったMV撮影。
撮影も終わり、無事セットのバラシも終わり、社歌プロジェクトも、この時点であとは編集のみという一旦の区切りを迎えることができました。
(こっからの動画編集が超大変なんだ。感謝しかない。)
”Blooming”は終わらない-その②
MV撮影も終わり今度こそ全て終わり、かと思いきや……まだ続きます。
撮影後、美術セットの一部を使用し、本社エントランスの飾り付けを実施しました。
エントランスの飾りつけについても最初から決まっていたわけではなく、「経営方針発表会議」後に実施が決定しました。(もはや最初を何とするかもわからない)
「経営方針発表会議」直後に、コクーの6期テーマ”Blooming”を浸透させるためにエントランスを飾り付けしようよ、という話が出ていることを耳にしていたものの、具体的なお話はうかがっていなかったため、「またまた~」と控えめな気持ちでいたのですが、本社出社時にCEO入江さんに「飾ろうよ!」とお言葉をいただき、「CEOに言っていただけたならこれはやるしかなーい!」となり、MV撮影後に実施することになりました。
迎えたエントランス装飾当日。
この日は客先業務もあったため、本社で業務を行い、業務後にエントランス装飾を行う予定でした。
出社すると予約していた席の隣には同じ現場で働く”よしこさん”が出社しておりました(お世話になりすぎてて足を向けて寝られない人その②)。
大荷物(大体花)の私を見て何事かを問われたので説明しつつ、現場の話もしつつ、いつも通り業務を行っていたのですが、業務も終わる直前から「え、で終わるの?(圧)」と横からツッコまれまくり個人的には(よしこさんに迷惑はかけられない……)と思いつつも、「一応一人でやるつもりでした……」と返したところ、食い気味に「え、超大変じゃん。一緒にやるよ(圧)」と言ってくださったのでした。
※基本的に(圧)なのですが芯のある素晴らしいジャックナイフです(詳しくはこちら)
よしこさんは元々デザインの領域に強い方なので、飾り付けを進めながら「これどう?」「あれどう?」とたくさんアイデアを出してくださいました。
時にアイデアを採用し、時に「それ違うッス」とわーわー言いながらも完成。
こちらの飾り付けについてはコクー本社入り口にあるため、是非こちらのnoteを御覧の皆様で本社にいらっしゃる機会が読後に訪れた方は「noteのアレか…!」と思い起こしていただけていたら幸いです。
私が本当にやりたいことは
昨年も社歌プロジェクトに関連してnoteの執筆を承ったのですが、今年は社歌プロジェクトも含め、「Blooming」の一連の活動について振り返りました。
前回はまだ訳も分からずなところも多かったですが、今回は縁が広がり、色々な人に助けていただきながら進めることができ、コクーのVISIONである「魅力あるチーム。(新しい働きかた)」を端々で感じたのでした。
コクーに入社して1年半、おそらく社内では「なんか美術作ってる人」みたいな印象が広がっているのかもしれないのですが(そこまで広がっていなかったら自分のおこがましさを大反省します)、私がメインでやりたいことは美術をデザインし、作ることではありません。
美術製作は、あくまでサブ業務です。
では私は何がしたいのか?
私が行いたいこと、それは企業の、さらに言えば「企業文化」のデザインです。
企業文化のデザインに関わることで、会社としての差別化を推し進めていく。これが私自身の価値観が交わるところだと気づきました。
コクーで言いますと社歌プロジェクトを含む、クリエイティブフィールドだったり部活動だったり、なんとなく芸術・エンタメ分野全般のことが企業文化のことを指しそうな雰囲気がありますが、そうではありません。
私の好きな本に『企業文化をデザインする(著:冨田憲二)』というものがあります。(こちらにて、序章を無料で読むことができますのでご興味のある方は是非ご覧ください)
そこにおいて企業文化は、「その企業が信じるもの、そしてそれに基づき判断/行動することのすべて」と記載されております。
コクーには行動指針(プリンシプル)があります。
それを信じ、判断/行動(=体現…入江CEO『シン・理念経営』より)していくことにはどのような「デザイン」が必要か。
今期は社員の投票により、「クレド」も新たに作られました。
6期下期はそのような中で、企業文化という、700人収容のホールよりも大きな大きなデザインに着手するべく、まい進していきたいと思っております。
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