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社員数の増加、組織拡大で形を変える「Tsuki-Ichi」。社内コミュニケーションを促進する新たな取り組み

こんにちは、カルチャー推進室の“ぐーちゃん”です。

カルチャー推進室(通称:CPO)は、Culture Promotion Officeの略で、文化醸成のための専門部署です。コクー内のさまざまな組織文化を一つにまとめ、独自の企業文化を創り上げることで、社員が快適で充実した環境で長く働き続けられることを目指しています。
具体的な活動としては、社員同士が交流できる場の提供や、自社に触れる機会の創出、従業員満足度調査(ES)の実施などがあります。これにより、社員の声を反映し、組織の課題解決に向けた取り組みを行っています。

そんなCPOに所属する私は、社内コミュニケーションを促進する場「Tsuki-Ichi(ツキイチ)」の監督を担当しています。
入社して1年6ヶ月程ですが、入社以前に音楽や映像業界で培ったスキルが評価され、この役割を任されることになりました。

「Tsuki-Ichi」には全社会議の「全体Tsuki-Ichi」事業部ごとに開催する「部門Tsuki-Ichi」がありますが、今回は今期からCPOが運営担当となった「部門Tsuki-Ichi」について、みなさんにご紹介できたらと思います。

▼過去の「Tsuki-Ichi」についての記事もぜひご覧ください


「部門Tsuki-Ichi」を情報伝達の場から、社内コミュニケーションの場へ

今期から、全社会議である「全体Tsuki-Ichi」と同様に事業部ごとに開催する「部門Tsuki-Ichi」も文化醸成の専門組織であるCPO主催で行うことで、社内コミュニケーションの質をより一層高める取り組みが始まりました。

この変更の背景には、社員数の増加(現時点で775名に)や事業部の新設による組織拡大に伴い、「Tsuki-Ichi」が単なる情報伝達の場になりつつあるという課題がありました。
「全体Tsuki-Ichi」を開催しても、本来の目的である他事業部との交流が薄れ、同部門内や同アメーバ内でのコミュニケーションにとどまってしまうケースが増えていました。社内の交流がなかなか広まらない。
この状況をCPOでは、部門間やアメーバ間での普段のコミュニケーションが十分に取れていないからではないか、と分析しました。

「コクー(COCOO)」という会社は、CO(個)がCOO(最高執行責任者)として、一人ひとりが「圧倒的当事者意識」を持って行動することを大切にしています。このような主体的な姿勢をさらに浸透させるためには、組織内のコミュニケーションの質を高めることが重要です。
そこで、各々のTsuki-Ichi開催月を「全社で開催(1月・7月)」「事業部ごとに開催(10月・4月)」「アメーバごとに開催(全社、事業部開催以外の月)」に変更し、まずは社員が所属している部門単位やアメーバ単位での交流の機会を増やし、そこでのコミュニケーションから見つめなおすことにしました。

10月開催「部門Tsuki-Ichi」のテーマ

ここからは初めてCPOが運営を担当した2024年10月の「部門Tsuki-Ichi」のテーマについて、その目的や狙いを振り返ります。

皆さんは「WILL・CAN・MUSTの法則」をご存じでしょうか。
この法則はキャリアプランを考える際に非常に有効なフレームワークであり、コクーでも理念研修を通じてこのフレームワークを推奨しています。
従業員満足度調査や理念研修後のアンケート集計結果から、各事業部、各アメーバごとにコクーの理想とどのようなギャップがあるのか、社内で調査を行った際に判明したのは、社員一人ひとりの「WILL=どうなりたいか」の意識が不足しているということでした。

この結果を受けて、私自身も共感する部分がありました。日々の業務に追われていると、つい将来について考える時間を後回しにしてしまい、「自分が本当はどうなりたいのか」という問いに向き合えなくなることがあります。その結果、「今は目の前のことに集中するしかない」という思考に陥りがちです。

これはキャリアに限った話ではありません。将来を明確に描くことで、現実とのギャップに直面し、失望を感じることを恐れてしまう人もいるでしょう。
そのため、半年に一度の目標設定を義務感で行うのではなく、誰も代わることのできない自分自身の人生において、「圧倒的当事者意識」と「主体的行動」を発揮できる機会にしたいと考えました。

そこで、10月に開催する部門Tsuki-Ichiのテーマとして以下を提案しました。「WILL BE = なりたい姿」
「WILL DO = やりたいこと」
「WILL HAVE = 手に入れたいもの」

作成した舞台

事前に事業部ごとに代表者を決め、当日は舞台に登壇して「WILL BE」「WILL DO」「WILL HAVE」を発表していただく形式を採用しました。

「あなたのWILLは何ですか?」

「部門Tsuki-Ichi」の準備工程

提案後、CPOの先輩上司である”駿太さん”の迅速な動き出しにより、ショーウィンドウやステージの演出があっという間に決まりました。
「ショーウィンドウやステージに立っている誰かのように自分がショーアップされるとしたら、どんな自分を想像するか。」
そんな想いを込めてタイトルは「IDEAL IMAGE」、演出テーマは「サーカス」です。

リハーサル中の会場の様子
10月部門Tsuki-Ichポスター

某舞台の衣装や美術を経験してきただけでなく圧倒的な当事者意識の塊でもある”たりちゃん”、求められている演出を的確にハイクオリティに音源にすることができる”りっきー”の二人に一番に声をかけ、準備は一気に進みました。

当日使用した看板

リアルで参加した方は覚えていらっしゃると思いますが、光る看板の上げ下げなど美術に関するアイデアは、完全に”たりちゃん”に一任しています。
彼女が執筆した美術についての壮大な3部作の記事も、ぜひご覧ください。

▼美術班リーダー”たりちゃん”の記事はこちら

7月初旬に全社会議である「経営方針発表会議」という大きなイベントがあり、その後8月初旬に駿太さんへ「部門Tsuki-Ichi」の内容を提案しました。「あと1か月しかない」と焦りが出始めたのはお盆明けのことでした。焦りの理由は、10月の毎週金曜日に「Tsuki-Ichiツアー」という形式で、ある程度の型を作り、再現性を持たせて事業部ごとに全4回開催することが決まっていたからです。

各事業部の会ごとに有志を募り、天井の照明機材から劇場のような赤い幕を吊り下げ、電飾を装飾するなどの演出を行いました。

会場設営の様子

劇場やテーマパークを彷彿とさせるような香りも舞台袖に設置し、没入感を演出することでより目的を達成できるような集中できる環境を作り上げました。
全ては参加した社員が自分の将来について主体性を持って想像することで、「WILL BE・DO・HAVE」を描けるようになるために。

参加者からの反響

「部門Tsuki-Ichi」開催後、参加した社員から多くの反響がありました。以下はその一部です。

目標設定の学び:「今まで目標を立てることに苦手意識がありましたが、発表を聞いて、「WILL」はどう考えるものなのかを学ぶことができました。」

等身大のWILLの参考:「社内メンバーの等身大のWILLが聞けて参考になりました。」

気軽な交流:「大人数過ぎず、いつもより気軽に事業部の人と交流することができました。」

ワクワクする空間:「今回はテーマパークのような雰囲気でとてもワクワクする空間でした。毎度、社内メンバーだけでやっていることなのか?!と驚かされます。」

新しい交流:「全く話す機会のなかった役員や新入社員メンバーと交流できたのは新鮮でした。コミュニティがまたひとつ広がりました。」

各事業部ごとで「Tsuki-Ichi」を実施しアンケートを集計することで、各事業部ごとの文化がどういったものになっているのか把握することにも繋がりました。このデータを元に今後、各事業部に合わせた運営方法へと改善していきます。

思い描いていたものと実際の結果

チーム全員が「圧倒的当事者意識」を持って取り組むことで、想像を超える成果が生まれる瞬間を、私は「Tsuki-Ichi」の運営を通して何度も実感しています。
正直なところ、一定数の社員の方には「ただの社内情報共有イベント」として捉えられてしまっても仕方ないだろうと思っていました。
ですが、アンケート結果によると、どの事業部も85%以上が満足(どちらかというと満足〜感動)と回答しており、良い「Tsuki-Ichi」だったという評価を得ました。
以前と比べ、確実に不満の声は減少し、「次はこうしたらもっと良くなるのでは?」という前向きで一緒に改善していこうという思いを持ったフィードバックが、アンケートや直接の会話を通じて聞こえてくるようになりました。このようなフィードバックは、「圧倒的当事者意識が浸透している証拠だ」と言えるのではないでしょうか。

私たちは細部にまで意図を張り巡らせ、演出し、場を作り上げています。そうしてできた場の力を借りて、「コクーを選んでよかった」「コクーって素晴らしいね」と思える瞬間と機会を、「Tsuki-Ichi」を通じて提供できることを願っています。

今後の「Tsuki-Ichi」

2025年1月10日(金)には、新年一発目の全体イベントとして、全社の「全体Tsuki-Ichi」が開催されます。

今回の「全体Tsuki-Ichi」では、普段交流のある部門間やアメーバ内でのコミュニケーションだけでなく、ぜひ他の事業部との交流も意識してみてください!新しい発見や刺激を受け取ることで、イノベーションが生まれるチャンスです。

新年のスタートを切る1月の「全体Tsuki-Ichi」で、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

1月の全体の「Tsuki-Ichi」のメインビジュアル

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