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【NIKKEI社歌コンテスト2024】楽曲制作チームが社歌に込めた想い。Unite for Growth=成長のため一つになろう

はじめまして。社歌プロジェクトメンバーで楽曲制作チームの”シキ”です。
ボーカル衣裳班演出班とダンサーチームの投稿に続き、コクー5期テーマソング「Unite for Growth(コクー株式会社 社歌)」製作の裏側を語るnoteの第4弾となります。


私と社歌

私はコクーにPI(Personal Introduction)※1で入社しました。
社歌プロジェクトのメンバーであり、コクーを紹介してくれた友人でもあるシュンタさんから入社前に「会社でMVを作ったから見て欲しい」と言われたのが私の社歌との出会いでした。

その時に第一作の社歌「"for me, for you." -With コロナバージョン-」を観ました。

素晴らしい試みだと思いました。
特に社員が一体となり、一つの作品をDIYするというところに感銘を受けました。
しかし、素晴らしいと思ったのと同時に、「惜しいな…」と思ったのが正直な意見でもありました。
もちろん当時はまだ社歌プロジェクト第一回目であり、ノウハウが蓄積していないことや制作メンバーもたったの3人で不足していたなどの理由がありました。
 
作品に対して「これは好きじゃない」と評価を下すのは、いついかなる時でも残酷なほど簡単です。
しかし、私の人生においてそれは反則なんです。
具体的な改善案の実行なしに、批判だけ行うのは私の自信の信条に反します。
「私が入れば、社歌はもっと良いものになる」
「社歌のクオリティーをもっと上げたい」
「社員全員と社外の人に響くような作品が作りたい」
と強く思いました。

その後、私が社歌プロジェクトに入るのは自然な流れでした。
楽曲に関しては、私自身が「この作品は良い」と納得できるものを毎回作りたいという思いがあって、今年も「社歌プロジェクト」に参加させてもらっています。

※1 PI:社員の知人、ご友人、ご家族をコクーへ紹介するリファラル制度

 コクーの社歌をつくる人たち

カズシさん(カルチャー推進室)
担当:作詞、作曲、ギターボーカル、レコーディングエンジニア※2、ミキシング・マスタリングエンジニア※3
 
プロフィール:社歌プロジェクト楽曲チームのスーパーマン。
作曲→レコーディング→仕上げ(ミキシング・マスタリング)を全て一人でこなす。(楽器が弾けても通常ここまでできるのは有り得ない)
音楽理論と音楽経験が非常に豊か。
イメージ先行で意見する楽曲制作チームの無理難題を具現化してくれる。
元バンドマン。

シュンタさん(カルチャー推進室)
担当:ベース、プロデューサー
 
プロフィール:10年ほどバンド活動を本気でしていた。
プレイヤーやクリエイターというよりプロデューサー目線が強く、作品・楽曲が人に「どう見られるか」「どう伝わるか」という演出的な観点を第一に考えてくれている。
プロデューサー的視点は楽曲制作の範囲を超え、映像や演出など社歌プロジェクト全体に渡る。

大武さん(ITインフラ事業本部)
担当:ギター、アレンジ※4

プロフィール:普段の温厚さからは想像が付かない様な超激しいデスメタルバンドを20代の頃やっていた。
そのバンドを”シュンタさん”と”シキ”は一方的に知っていた経緯あり。
「これが良いと思います」と優しく的確な意見をいつも言ってくれる。
今回はギターは無しだったので、ピアノのフレーズのアレンジなどを担当してくれた。

シキ(ITインフラ事業本部)
担当:ドラム、アレンジ
 
プロフィール:無類の音楽好きで、音楽へのこだわりも人一倍。
細かすぎるディティールにこだわっている。
特にドラムにはこだわる。
10年ほどバンド活動を本気でしていた。
現在も趣味でDTM、DAW※5を使用して楽曲制作を行っている。
今回はドラムの打ち込みとアレンジを担当。

※2 レコーディングエンジニア:録音のための機材の操作を行い録音をする人。
※3:ミキシング・マスタリング:曲の仕上げとして録音された音を加工し、バランス調整をする作業。
※4:アレンジ:原曲(完成形前の素朴な曲)の状態から、楽曲をより良くするためにフレーズの変更を加える事。
※5:DTW、DAW:パソコンを使った音楽制作・作曲のこと。

楽曲制作開始

今回の社歌プロジェクトの制作チームとしては、プロジェクト開始当初から「もう今年はバンドサウンドは辞めよう」という総意がありました。
いよいよスケジュールが楽曲制作の段階に入った頃、3曲の候補曲が定例MTGで共有されました。
ちなみに社歌プロジェクトの原曲は毎年、カズシさんが地球外言語(鼻歌)で適当に歌入れをしたギターとピアノだけの状態の曲です。

3曲どれもが素晴らしい出来だったこともあり、「今年はどの曲でいくか」で社歌プロジェクトメンバー内でも意見が非常に割れました。

コンセプトは「Unite for Growth 〜成長のため一つになろう〜」に決まっていたのですが、問題はどういう曲にするかです。
社歌プロジェクトメンバーでのMTGを何度か重ねた上、メンバーの共通意識・要望は、落ち着いた雰囲気のあるJ-POP的EDM(Electronic Dance Music)に落ち着きました。
 
メンバーがどの曲にするか迷い続ける中、”カズシさん”が「もう一曲できたから聴いて欲しい」と定例MTGで私たちへ曲を聴かせてくれました。
 
その瞬間…電撃が走ったのを覚えています。
 
とにかくサビのメロディにグッと来るものがありました。
私の頭の中にアレンジのアイディアが溢れ出てきました。
「この曲をしっかりレコーディングすれば最高の曲になる」
と私は確信しました。

それと同時に”くららさん”にボーカルを頼みたいと思いました。
これは後から分かったことですが、他の楽曲制作メンバーも”くららさん”に頼みたいと思っていたらしいです。みんな同じ考えだったようですね。

ボーカル経験はなくても即OKしてくれた”くららさん”

私の頭の中のイメージで”くららさん”が歌ったバージョンの想像が完全にできていました。この時点ではまだ私の妄想でしたが…笑
私のイメージとしてはボーカロイドの様な早口に対応できて、親しみやすくて高い声が欲しかったんです。
以前に”くららさん”の歌声をカラオケで聴いていたので、もう彼女に頼むしかないと勝手に思っていました。

この時点では社歌プロジェクト全体の意見としては、まだどの曲が良いか決めかねていた覚えがあります。
その後、すぐに”くららさん”がボイスメモで録音したラフな歌と私のアレンジイメージを打ち込んで完成したデモを社歌プロジェクトのメンバーに聴いてもらいました。
それをもって社歌プロジェクトメンバーも納得の上、ようやく曲が決定しました。

MV撮影もこなす、楽曲制作チーム

難航する楽曲制作

「妥協していたらそれなりのものしかつくれない」
これは楽曲制作メンバーの根底にある意識です。

楽曲制作は凄まじい工数と率直な意見のぶつかり合いの末、ようやく完成します。これは毎年のことです。
聴いたら5分くらいの曲なんですけどね。完成までには苦労があります。
人間関係における遠慮はそっちのけで、ただひたすら作品のために妥協をせず詰めて行きます。今回も例外ではありませんでした。
しかし、苦労の分だけ達成感は格別です。

こういったクリエイティブファーストに関しての詳しい話は、昨年のnoteにも書いているので、こちらも読んでみてください。

今回、楽曲を制作するにあたり、私たちは大きな壁にぶつかりました。
それは楽曲制作メンバーの大半がバンド経験しかないこと。

バンドの曲を作るのとEDMの曲を作るのは全く違います。
バンドの曲であればボーカル、ギター、ベース、ドラム、少しのプラスα(その他楽器)で完結します。
しかし、今回はバンドサウンドの中核たるギターを使わずバンドサウンドからは離れるものにする方向性でした。
メンバーの中でEDM作曲の経験があるのは私だけでした。
これまでの社歌の楽曲制作は”カズシさん”に大部分を任せていましたが、今回は私もかなり貢献できたと思っています。
 
EDMはあらゆる音楽ジャンルの中でも比較的シンプルな構成のジャンルです。
音楽フェスなどで初見の人でも盛り上がれるよう、リズム構成もシンプルですし、リフレイン(繰り返し)が多いのが特徴です。
EDMの作曲で最も重要な要素は音色(おんしょく)と音源です。
「音源」とは楽器の種類だと簡単に理解して下さい。
「音色」とは音源をさらに加工したものです。楽器は同じでも音の種類には差異があります。
例えるとラーメンが音源で、醤油ラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメンがなどの種別が音色です。

EDMの良さを決定付けるのはボーカルの良さと聴いたときの音源と音色の心地よさだと思っています。
ボーカルは前述の通り「くららさんで行ける!!」という確信があったので心配は無かったですが、
問題は音源と音色でした。何を使いどんな音で仕上げるのかということですね。

1つの楽曲制作ソフトの中には無限に音源と音色が存在しています。
その中から楽曲に合う音源と音色を探し出さなければなりません。
例えば今回の完成曲はピアノの音源と音色だけでも数種類を使い分けています。
「聴き手の耳に心地良く」を大切に、一音一音に対して厳選し精査した音色を使って行きました。
「心地良い」「ノレる!!」と思ってもらえたら嬉しいです。

曲に合うアレンジとして音源音色をひたすら探している様子

 今回の「Unite for Growth」は、シンプルな曲だったこともあり、曲の構成やメロディ制作はすんなり進みました。
ただ、適切な音源と音色を探すこととアレンジは納期ギリギリまでブラッシュアップを繰り返していました。
その甲斐あってか聴いてもらった人には、かなり高評価をいただいております。
「ドラムのビートが心地良い」「今までの社歌と雰囲気が違って良い!!」などたくさん嬉しい意見をもらっています。
そういった感想の中でも、やっぱり自信があった「声が素敵!!」「サビが良い」「サビがキャッチーで印象に残る」が一番多いですね 笑

楽曲に込めた想い「Unite for Growth」=「成長のために一つになろう」

歌詞にも表現されていますが、「それぞれの想いや目指す方向が違うことを尊重・肯定しつつ、もう一度同じもの(成長)を目指し、共に手を取り合って行こう」というメッセージがこの楽曲には込められています。

少なくとも社歌プロジェクトメンバーは、「作品を良くしたい」という共通の目標に向かい、悪戦苦闘する中で一つになれたと感じています。
私たちとしてはこの輪を大きくして行きたい、この想いを伝えたい、みなさんに知ってもらい共感してもらえたらと考えています。
 
しかしそれは簡単なことではありません。
目まぐるしく過ぎる日常の中で、入社した時のアツい気持ちが薄れてしまったり、気がついたら批判ばかりしている…
それは誰にでもあり、起こり得ることだと思います。
ただ、今はそうであったとしても思い出して下さい…。
入社したときの自分は希望に満ち溢れ、目標に高いモチベーションを持っていて、コクーが好きで好きでたまらなかったはずです。
 
それぞれの想いは違えど、今は大きな目標のために協力し合う時だと私は考えています。この曲がご自身の初期衝動を改めて見つめ直すきっかけになれば嬉しい限りです。
あなたの隣にも共に手を取り合い協力してくれる素敵な仲間が、コクーにはいるはずです。
 
私たち社歌プロジェクトメンバーは、毎年「NIKKEI社歌コンテスト」で最優秀賞をとるつもりで頑張っています。
そういった結果も大切ですが「Unite for Groth」は
人と分かり合えず人間関係が上手くいかない時
モチベーションが下がった時
悲しくなった時
落ち込んだ時
悩んでしまって動けない時
そういう時に繰り返し聴いて欲しい曲です。

この曲がみなさんの小さな勇気になることを願っています。


「NIKKEI社歌コンテスト2024」の社歌コン公式 YouTube大賞12月27日12:00までが集計期間です。
下記のYouTubeもぜひご覧ください。応援よろしくお願いします。


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